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コラム2009年6月

気心の“気”と医療について- 気とは何だろう?
気はあると思いますか,無いと思いますか - ⑤

平成21年6月1日

福岡大学名誉教授 前医学部歯科口腔外科教授
博愛病院 非常勤勤務   都 温彦

わりに、人間の気には大きな気と小さな気が存在していますが、正気は大きな気であると思います。私たちは意識的に出来るだけ大きい明るい気を取り入れて浩然の気を養うことが大事だと思っています。私たちの心は直ぐ、小さな心に捉われ、占められ勝ちだからです。小さな気による心理的、身体的影響を追い出しましょう。小さな気は良い気が廻らなくなり、良くありません。私たちは日常の気心や気の充実状態についても関心をもって、気力と元気を充実させた生活をしたいと思います。

たちはスポーツをしたり、身体を動かして仕事をしたり、信念的行いに汗を流し、労力を使い、時間を費やすと、それだけの行動だけに満足して分かったような気になることがあります。そして反省をしたり、創造的に先のことや全体のことを考えたりすることをしなくなりがちです。体を動かし、熟練し、上手になることだけでなく、そのことの意義や価値、理由などの全体的視野からの哲学が加わると行うことに深みが出来るのだと思います。

えば、剣や柔そして弓を用いて相手を倒すだけの武術が剣道、柔道、弓道になり、そしてお茶を飲み、花を生けて飾り、字を書き、踊るだけのことが知性や哲学が加わり、茶道、華道、書道、芸道になったのではないかと思います。そのことが道としての道理・理念になったと思います。そうすると“気”の世界へ通じてくると思っています。

める人達に対応する人達、特に悩める人を癒す職業である医療者は患者さんの気心を読み、気づき、小さな気を大きな気に替えるように調整を図ることに努力しています。また、それぞれのスタッフは医療従事者として大きな浩然の気を養い、保持して患者さんに接することが出来るように努力しています。

事もその気にならないとなすべきことも気が乗らず、取り掛かるのに苦労します。まず、その気を起こすことが大事です。その気を起こす動機は使命感、志、目的意識、興味、そして強い気力と知力、心身の健康、気を意識した日常の生活習慣、であると思います。そして気は、人にうつるという性質や傾向がみられます。また、気にはその人をその気にさせる力があります。その気に引かれて、その気になってしまうというところがあります。沈んだ大衆の雰囲気の場に入ると、その人の気も沈みます。陽気な大衆の雰囲気の場に入ると、その人の気も明るく陽気になります。湧き立つ大衆の雰囲気の場に入ると、その人の気も沸き立つ傾向があります。

医療者や指導者は良い気を持って、その気が大衆にうつるように努力したいものです。

わりに、これまでの文章の流れとは一寸途切れることになるかも知れませんが、現在の科学技術の歯止めのない進歩が地球の大気や水や土壌などの汚染をもたらし、地球自体そしてそこに棲む動物や植物などの生気や元気を損なう状況が心配です。このような心配をかかえながら、私たちは一度覚えた車やエアコンなどの文明の利器を手離せないという矛盾をもっています。人間以外の動物や植物が地球を損なうようなことはしません。

たち人間は、いつまでも地球の正気を保ち、地球の生き物たち総てが地球の大気や水や土壌から生気をもらえるように少しでも心掛けて努力したいものです。

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